【連載】世界の療法アプローチ 第12回|カテゴリー:食養生・生活・環境
この記事は情報提供を目的とした連載コラムです。機器の使用を検討する際は、主治医にご相談ください。
この記事でわかること
- 光療法(フォトバイオモジュレーション)とは何か
- 研究で報告されていること
- 期待される仕組み
- 取り入れるうえでの注意
1. 光を当てるという発想
光療法(フォトバイオモジュレーション)は、体に害の少ない近赤外線などの光を、頭や首、おなかに当てるアプローチです。手術のように体を傷つけず、痛みもほとんどない、体にやさしい方法として研究されています。
2. 研究で報告されていること
小規模な研究や、少人数を長く追った報告では、光療法を続けた方で、体の動きやすさ・バランス・認知の働きなどが、一定期間保たれたというものがあります。においの感覚についても改善したという報告がありますが、これは客観的な検査ではなく、参加者本人の感覚に基づくものである点には注意が必要です。5年という長い期間の追跡でも、大きな安全上の問題は報告されていません。
ただし、参加人数が少なく、確かめる段階の研究が中心です。「効く」と断定できる状況ではなく、期待をこめて研究が続いている、というのが正直なところです。
3. 期待される仕組み
当てた光が、細胞の中でエネルギーをつくる部分に働きかけ、神経を守る方向に作用するのではないか、と考えられています。仕組みについても、まだ研究の途中です。
4. 取り入れるうえでの注意
- 家庭用機器は玉石混交。「これで治る」といった大げさな宣伝には注意してください。高額な製品もあります。
- 標準治療の代わりにしない。光療法はあくまで補助的な位置づけの研究段階です。
- 導入前に主治医に相談を。目への光の影響など、使い方の安全にも気を配りましょう。
まとめ
- 光療法は、近赤外線などを当てる、体にやさしい非侵襲的なアプローチ。
- 小規模研究で良い報告があるが、まだ確かめる段階。
- 大げさな宣伝や高額製品に注意し、導入前に主治医に相談を。
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的とした連載コラムであり、特定の療法・製品を推奨・保証するものではありません。効果や安全性には個人差があります。機器の使用や治療内容の変更は、主治医にご相談ください。
参考にした主な情報
・光療法の5年追跡(症例シリーズ)
・光療法のランダム化比較試験(延長治療)